商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

山歩き里歩き四季紀行
埼玉羽生を訪ね大利根を眺めながら歩く

 秩父線新郷駅スタート 我が家から埼玉羽生へは、JR宇都宮線久喜駅で東武伊勢崎線に乗り換えである。浮間舟渡駅から赤羽駅へ出て、久喜駅で東武線とした。加須駅の次の次が羽生駅であったが、車中地図を眺め、秩父線新郷駅をスタートとし、伊勢崎線羽生駅から隣の秩父線に乗り、新郷駅に下車。

 日光街道脇往還 勘兵衛松や川俣関所跡を目指すが、駅には期待した地図や資料はない。スマホに写した資料を頼りに大通りへ出てスタート。手前の愛宕神社をポイントとするが、距離がある。途中から歴史を感じさせる街道筋のようで、日光街道脇往還と知る。江戸期に八王子千人同心が火番に東照宮を往復したという。左手に本陣跡の案内があり立ち寄る。邸内にクスの大木があるようだが、見学は断られた。ようやく愛宕神社に至り、参拝。
 勘兵衛松の並木 直ぐ先が勘兵衛松の並木。1628(寛永6)年家光の日光参りに、当時の関東郡代の部下勘兵衛が植えたという。日光街道杉並木も1625(寛永2)年植樹開始というから、同じ頃である。400年経ち現存は1本で、他は植え替え松とある。最後の松をカメラに収めた。

 大利根眺めながら歩く 水田地帯となり、街道正面に利根川堤防が連なり、左手奥の高山は赤城山と気付いた。堤上に上がる。大河利根川の中流だが、河川敷は広く流れは大分先で、対岸の群馬県側は見えない。左手下流の昭和橋は長い。関所跡を探し、堤上を上下するが見当たらない。橋袂近くに四方形の石囲いの跡があるが案内はない。諦めて羽生道の駅へ。昼飯と地酒を求め、羽生駅への徒歩時間を教えて貰う。
 利根川を眺めながら堤上を下る。本当に利根川は広く大利根である。坂東太郎もこの辺りは穏やかで暴れ川とは窺えない。故郷の最上川を知るが遥かに広い。利根川に別れ土手を下り、駅への方向と伊勢崎線路へ近づこうと里道を進むが中々見えて来ない。下川俣バス停があり、10分弱でバスが来ると分かり待つことにした。バスで先程の新郷駅に戻り、羽生駅から伊勢崎線に乗った。
(2022/10/19)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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