商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
咲き始めた梅を眺め、湯島から都心日本橋を巡る

 2月末は湯島天神の梅祭りに合わせ、恒例の活け花展が開かれ、旧友から案内があった。

 湯島活け花展へ 大江戸線本郷三丁目駅から春日通りで湯島天神を目指す。途中から湯島切通しへ向け下り坂となり10分強だろう。予定通り参道から境内へ。梅も咲いているが今年は遅そう。
 人出の中、活け花展会場へ入ると、Wさんが出迎えてくれた。案内して貰い、一回り。Tさんの作品は、シンプルだが春を感じさせる優美なもののよう。Wさんのものは多彩で絢爛な花々は美しい。カメラに収めた。湯島天神社殿前で、孫2人の合格祈願。昨年11月北海道から上京した娘とも、お願いしている。裏参道を出て、また春日通りを御徒町へ歩く。前方に山手線高架が見え始め、銀座線地下鉄駅はその手前。 

 松尾桃青の句碑 上野広小路駅から三越前駅まで地下鉄に乗車し、地下商店街を抜け、日本橋室町にある鮒佐店前の芭蕉句碑を探す。 海苔店の老舗を見て、小路奥左手にあった。“発句なり 松尾桃青 宿の春”の句で、江戸へ出て宗匠(俳句の師匠)となった初期の36歳の頃、1679(延宝7)年に詠んだもので、意気軒高な気概が素人にも窺える。桃青は芭蕉の前の俳号。深川へ隠棲する迄日本橋に住んだとある。
 都心に神社を巡る 近くにある福徳神社は一本通りを違えたが着いて、意外にも立派な境内のある稲荷神社。境内端には薬粧神社があった。日本橋の一画に製薬会社の東京支店が集まり東京の道修町(大阪の薬の町)と呼ばれることを思い出した。軽く手を合わせ、隣の福徳神社に参拝。コロナ退散等をお願いする。当社の歴史は古く、江戸入封した家康や秀忠も参詣したとある。
 表通りへ出ると三越前。老舗も現在では小さ目の店舗ビル。玄関のライオンを眺めた。北上し江戸通りへ出て、神田方向へ左折すると、最後の白旗稲荷は常盤小の裏に見付かった。こちらは建物の間の社。またコロナ終息等を祈った。東京駅北口から大手町が近いだろうと歩いたが、結構遠かった。
(2022/2/27)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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