商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
秋の十日町松代に棚田、美人林を巡る

 山また山の越後十日町 板橋区を車で6時にスタート。所沢で関越高速へ入り、新潟を目指した。埼玉から群馬、そして長いトンネルを通過。塩沢石打で高速を降り、十日町へ。山間からトンネルを抜けると十日町で、塩沢や小千谷の地名は知っている。信濃川を渡り、飯山線を越し、またトンネルを抜け、松代であった。山に囲まれた小さな盆地か。当地が雪深いことは、雪国育ちの私には、家の形から分かる。
見事な松代星峠の棚田 ほくほく線まつだい駅に9時30分に着き、駅前で情報収集し、お勧めの棚田へ向かう。星峠の棚田は、その名の通り峠道を上がり、高台から見下ろした。見事な棚田が形成されて、小さな田圃が重なるように配され、稔の秋を表現している。20枚以上はあろう。これが棚田かとシャッターを切り続け、ようやく満足した。見物者が次々に来て、眺めている。


 その前に眺めた蒲生の棚田は農道下にあった。眼下の小さな田圃は稔りの風景であるが休耕田もあり、それ程ではない。次の儀明の棚田は大通りの直ぐ下にあった。こちらは棚田の数が少なく、物足りないと感じた。

 美人林はブナ林 美人林は少し離れていた。松之山温泉への通りを走行中、美人林の案内を見付け山中へ入って貰う。森の中を進み左手が目指す林であった。林内を歩く。広くはないが、一面ブナが林立し揃い美しい。大正末期木炭用にすべて伐採されたが、その後ブナは再生し、すらりと育ったブナ林は、立ち姿が美しいことから美人林と呼ばれたとある。私は、カメラを向けながら遊歩道から林の中を巡る。樹齢約100年とあるがそうは見えない。それでも満たされ車へ戻った。
 山の湯を楽しむ 松之山温泉は小さな湯治場風の山の湯。薬湯で有名とある。我々は、日帰り温泉へ入り、熱めの湯をのんびりと楽しんだ。露天風呂の川端には萩の花が見えた。温泉街の食堂で昼食を取り、帰途に就いた。
(2021/9/21 歩く)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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