商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
埼玉行田、都心足立に古代蓮を訪ねる =花期を逸した古代蓮の花=

 埼玉行田へ古代蓮鑑賞に出掛ける 友人に、行田の古代蓮観賞に誘われた。二つ返事でオーケーしたが、蓮の花期が気になり、ネットで調べると8月上旬迄とあり、最後の花に期待した。一度訪ねたことがあり、再訪となる(10.8.8)。大宮から中山道を走り、鴻巣を過ぎ見覚えのある風景もある。そして、右折すると田園地帯になり、前方に塔が見え始め、古代蓮の里に着いた。当園は広く、先月訪ねた足立堀之内公園蓮園の20倍はあろうか。
 古代蓮の里を巡る 正面左手の蓮池を巡る。蓮の葉は池一杯に生い広がっているが、花はポツリ、ポツリ。盛期は過ぎたのだろう。我々は、白やピンクの花を拾いながら、ゆっくりと池端や木道を巡る。ピンクの花は古代蓮(行田蓮)で、1400年以前からの花で、土木工事中に掘り起こされ、咲いたという。昭和46年のこととある。オニバス池から隣の水鳥の池へ。カメラを据えた高齢者が待機中。こちらの池にはピンクの蓮がやはりポツリ、ポツリだが、さっきの池よりは多い。貰ったパンフによれば、42種の花蓮があるとあるが、私には、ピンクの濃い行田蓮だけが目立って見える。花期が違い多くはもう散ったのであろうか。
 歌碑を眺める 入口左手に、“蓮の故郷”の歌碑があった。当園を観賞したダークダックスのゲタさんの依頼で、小林亜星が作詞、作曲したとある。(2020/08/1歩く)

 遅かった足立堀之内古代蓮 都内足立区に古代蓮が咲くと知り、訪ねる機会を窺っていたが、見頃に合わせるのは困難であった。
 足立堀之内公園へ 7月も半ばになり、公園へ電話で問い合わせたら、盛りは過ぎ1/3ほど残っていると教えてくれた。やっぱりと思いつつ、出掛けた。赤羽駅へ出て、バスで鹿浜橋袂に降り歩いた。迂回したが大通りの先にそれらしい風景が見え、目指す堀之内公園であった。
 蓮池を巡る 小さな公園だが、その半分程がハス園。花は咲いているも、少ない。蓮の葉は大きく、背も高いから、花は目立ちにくい。でも、ピンクや薄ピンクの花は大きめで、美しい。カメラを手に持ちながら、ハスの間を巡る。花弁が枯れ落ちた跡も多い。残念である。大分前に千葉で満開の大賀蓮を眺めて(08.7.28)以来、そちこちに、蓮の花を追っているが、満足したことはない。昨年の埼玉白岡でも、ポツリポツリであった(19.7.23)。地球温暖化で、花期が早まっているのは確かなようだ。四季の花は翌年まで1年待たなければならないが、早め早めに訪ね、観賞したい。(2020/7/13歩く)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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