商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
初詣に鹿島神宮に参拝し、根本寺へ

 新年になり、初詣は鹿島神宮へとした。一度参拝したことがある(08.11.15)が、常陸国一之宮と知り再訪したい。そして、鹿島には芭蕉句碑がある根本寺もある。

 初詣は鹿島神宮 同行者と待ち合わせ、JR北千住駅を10時過ぎ出発。我孫子駅、成田駅で乗り換え、佐原駅から鹿島線に乗った。広い利根川河口の鉄橋を渡り、潮来駅を過ぎ鹿島神宮駅に着いた。神宮は徒歩10分程だから直ぐで、駅前から坂を上がると塚原卜伝像。剣聖誕生の地という。左折し参道で、屋台が並ぶ中を進む。大鳥居下から大きな森に囲まれた境内に入って楼門を潜り、本殿前に並んで参拝。孫達の成長と、受験生がいるので特にお願いをした。
 奥宮へもと更に進むと、さざれ石や鹿園があり、再訪の私は僅かな記憶がある。奥宮は拝殿前へ列をなしているが、我々は簡単に手を合わせ、裏の要石へ。大分初詣客も少なくなり、霊石前でまた手を合わせる。大石の頭部だけが見え、オオナマズを押さえているとの説もある。香取神宮にも要石があり地中で繋がっているとあった。近くに、芭蕉句碑が建つが、鹿島で詠んだものではない。戻って、売店傍にも石碑があるが苔むし読めない。

 芭蕉も訪ねた根本寺 参道途中の案内板で、根本寺の位置を確かめ、反対方向へ。大通りを渡り坂道を下って農村集落へ至るが、寺らしき建物は見当たらない。狭い通りを更に行き、路地へ入ると静寂な地に佇む小寺が根本寺であった。聖徳太子開基と伝えられるわが国最古の寺の一つとある。
芭蕉は、1687(貞亨4)年、仏頂和尚に月見に誘われ訪れた。和尚は江戸深川滞在中禅を教えた芭蕉の師。そして芭蕉は、“鹿島詣”を表している。“月はやし 梢は 雨を持ちながら”、“寺に寝て まこと顔なる 月見哉”と、当地で詠んだ二句の碑が参道両側に建つ。本堂前で手を合わせ、句碑を眺めカメラに収めた。無住職のよう。
 戻る途中の三叉路でその一方が駅への近道になり、鹿島神宮駅へ戻って、また鹿島線、成田線そして成田駅からは総武線千葉駅経由で、都内へ。同行のBさん有り難うございました。お疲れ様でした。(2020/01/04)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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