商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行・紅葉の古城編
晩秋の上田城跡、小諸城跡を巡る

 上田城跡へ弟を案内 東信濃に上田城跡から小諸城跡を訪ねた。上野駅で同行の弟と落ち合い、北陸新幹線で上田へ向かった。先月の千曲川大氾濫には驚いた。その影響で新幹線ダイヤは未だ戻っていない。上田駅に降り、駅前幸村(信繁)像を案内すると、早速弟はカメラを出した。
 駅前からのルートを行き、坂を上がった左手が城跡で、正面から二の丸跡へ入城。紅葉が盛りで美しい。石垣にある真田石という大石を見て、櫓門から本丸跡へ。左の南櫓は昔からあったが、右の北櫓と門は後の復元と思う。

 紅葉の中の古城跡 本丸内に真田神社があり、七五三参りで込んでいる。我々も手を合わせ、弟を裏の真田井戸へ案内。井戸は抜け穴になっていて、上田郊外の太郎山へ続いていると聞いたことがある。西櫓を見上げる。以前は内部も覗けたが、柵が回らされている。濠を眺め、本丸土塁を巡る。木々は紅葉真っ盛りで見上げながら、その下を歩く。城跡を出て、家老屋敷跡、現上田高校へ回って上田駅へ下った。

 小諸城跡から千曲川を眺める しなの鉄道で小諸へ移動。小諸城跡は駅から直ぐで、高架通路を渡り三の門から入城。右手に野面積みの高い石垣が遺る。こちらも紅葉に囲まれ晩秋である。二の丸跡は、関ヶ原戦の折、中山道を急ぐ徳川秀忠が、上田城の真田昌幸に対峙し陣を敷いたとある。
 藤村碑前から水の手展望台へ上がり、眼下に千曲川を眺める。本日の大河は蕩々と流れ、先日の大暴れの様子は窺えない。戻って、富士見展望台へ。ここから富士が見えるとは初めて知った。

 大手門へ 2人で天守台へ上がる。三層の郭があったが落雷で焼失し再建されなかったという。この年齢になると高い所は敬遠したい。バランス感覚が以前とは違う。隣の神社に詣でて、下城。城跡外の街中に遺る大手門へ。一度道を誤ったが案内出来た。駅へ戻り、電車を待つ。弟の希望で、再訪の私が案内したが彼は満足したであろうか。
(2019/11/24歩く)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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