商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
コスモス街道、佐久高原でコスモスを楽しむ

 9月も半ば過ぎ、コスモスが咲く季節である。群馬内山峠の先、信州佐久にあるコスモス街道へ、Sさんに車で案内を請うたらオーケーが出た。折しも、山形の姪からメールが届き、叔母さんコスモスが好きでしたねとある。忘れていた訳ではないが、家内の好きな花であったことは確かで、仏前へも手配しなくてはと思う。

 内山峠、コスモス街道 関越高速道から上信越高速道へ入り、下仁田ICで高速を降り、内山峠へ向かった。上信県境の深い山中で、左手に荒船山の垂直の崖が見える。トンネル内で県境を越し佐久へ至り、里へ出ると、コスモスが見え始め、コスモス街道であった。途切れはあるも両側にコスモスが続く。車窓からは少し遅かったようにも見えるが、未だ花期内。
 街道は佐久の中心中込へと続くが、花は手前迄。狩人が唱う"コスモス街道"には、右は越後へ行く北の道、左は木曽まで行く中山道とあり、佐久の当街道ではなく、もっと北西の信濃追分か岩村田付近のようだ。
 Uターンして貰い、さくらい蜂蜜店庭へ。庭には満開のコスモスが咲き揃っている。店前のコスモス街道を上下する。街道でも山に近いからか丁度見頃。店内で休憩し、Sさんお焼きを注文。私もお相伴に預かる。若い頃家内の実家で出されて知ったが、まんじゅうの中が、漬物や茄子にはビックリ。家内が懐かしそうに食べる横で、苦闘した思い出がある。現在では、まあ食べられるようになり、一個戴いた。

 佐久高原大コスモス園 コスモス街道を上がり、旧道で内山峠を通過し、佐久高原にある山荘あらふねの大コスモス園へ。Sさんがネットで探してくれたコスモスの名所。駐車場から左手先にコスモスの花々が見え始め、期待できそう。
 湖の土手から高原へ上がると、目の前に満開の大コスモス園が広がり、高原一面に花々が咲き並び、乱れている。見物者も多く、後に付いて高原を半周。赤やピンクが中心だが、白も混じる。
 1200mの高地で、また広く、手入れ、管理が困難ではと余計なことを考えてしまった。高原のコスモスの花に充たされ、高原を下ると、右手先にまた荒船山の崖がくっきりと見えた。レストハウスで昼食し、Sさんの案内で軽井沢へ出て、植物園を一回りし、シオンやヒゴタイ、ミナヅキなどの珍しい花を見る。街路樹は黄色に染まり始め秋の到来を告げていた。Sさんお世話になりました。秋桜には満足しました。有り難うございました。

(2019/09/29)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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