商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

私の山歩き里歩き四季紀行
最北の原生花園に夏の花を楽しむ

 十勝音更からの帰路は、北見又は網走へ回り、女満別空港から帰京と決め予約していた。釧路駅からの釧網線は、この時期原生花園駅に臨時停車すると分かり、寄りたい。北の夏の野花を眺めたく、それも原生花園で期待が膨らんだ。

 釧網線原生花園駅下車 17時前、原生花園駅に降りた。未だ明るい中、前方に湿原が広がり、左手先には端正な斜里岳が見える。降りたのは私一人だが、見物客はいる。バス停を見付け、1時間後網走行きがあると知り、花園巡りを開始。

 湿原に設けられた遊歩道の木道を進む。花は数種類咲いているが、名前が分かるのはハマナスだけ。花が大きいように思う。後に調べようとカメラに収めながら湿原へ。大分先には馬が放されている。地図では濤沸湖とあるがこの時期、湖水は退き草原から湿原のよう。

 オホーツク、知床、砂丘の花々 踏切を越し海側へ。砂丘へ上がると、オホーツクの大海が直ぐ前だが、本日は波も静か。8kmも海岸線が続き、右手先には知床半島が見えるも、もう薄暗く山々は確認できない。砂丘に花々を求め、カメラに写しながら巡る。ハマナスの外、エゾフウロやエゾカワラナデシコ、キタノノコギリソウ、ハマヒルガオ、ツリガネニンジン、アキカラマツ等。フウロのハクサンフウロやアサマフウロは高山植物として有名たが、北の国では砂丘に咲いている。
 バス停にいると、一頭の馬が遊歩道へ近付いて来た。水飲み場があり、勢いよく飲んで、また仲間の方へ戻って行った。時間通りバスは来たが、網走駅前迄は結構時間がかかった。

 鈍行で帯広、釧路、網走へ 今朝遅く、帯広駅へ送って貰い、釧路行きに乗車。牧場風景から山へ入って越し、右に海が見えて進むと釧路駅で、昼食を取った。網走行き2両の気動車は、程なく左手に釧路湿原を眺めながら、塘路駅を過ぎる。ここまではノロッコ号で往復したこと(10.7.16)があった。湿原を過ぎると森の中を走り、標茶駅から摩周駅を通過。原生林の中になり各駅間も距離がある。清里町駅付近から深い森を出て家並みが見え出し、右手に斜里岳(1.547m)が聳えている。知床斜里駅から浜小清水駅を越し原生花園の大湿原へ入った。

(2019/08/2)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

メルマガ登録
工藤 莞司 先生
工藤 莞司 先生
バックナンバー
ページTOPへ