商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

四季の山歩き里歩き紀行・梅花編
池上に梅園を訪ね池上線に乗る

池上梅園は五分咲き 西馬込駅は近く、三田駅、泉岳寺前駅で乗り換え1時間強であった。地上へ出ると交通が激しい大通りで、フランク永井が唄った夜霧の第二国道だろう。
 池上梅園への案内に従い左折し入園。高齢者で結構賑わっている。土手斜面にある梅園は広くはない。元は画家伊東深水の住居兼アトリエがあった地という。
 梅花は、全体の半分程の木々に花開き咲いている状態か。多種類の梅の木々が混じる梅園はそれぞれ開花や満開の時期が同じでなく、ズレがあるようだ。見頃の花を求め高台へ上がり、また下って園内をほぼ一周したがこれはという梅花には出会えなかった。

石段から本門寺へ 本門寺へと住宅街を行く。当地は寺町のようで、両側に寺院が並ぶ。総門前に至ると石段で、江戸期加藤清正寄進の此経難持坂とある。96段を上がり、仁王門から太堂に参拝。当寺は二度目で(06.9.3)、多少記憶があり広い境内を進み、朗峰会館前へ。奥庭松濤園には入れない。幕末維新時に西郷と勝の会談の地であったという。有名な薩摩藩屋敷の会見とは別らしい。
 五重塔を見上げ、シャッター切ったが近すぎ、アングルが今一。慶長年間に秀忠創建の重文で、戦災を免れた貴重な建造物のようだ。

”池上線”に乗車 寺を後にし、池上駅へ。歌謡曲池上線にある一節”角のフルーツショップ”をイメージした店は見付からない儘、池上線に乗車。同曲は、沿線に住まう女性の悲しくも切ない別れの唄で、これを西島美重子は切々と唱い、それに一層引き込むのがイントロメロディー。そんな歌を聴きながら、時々池上線を思い浮かべている。私の思いとは関係なしに、昼の電車は各駅停車を繰り替えしながら五反田駅へ向かって走った。(2016/2/26歩く)

2018/1/17

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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